今回は自転車店らしく、ちょっと困った時に使える方法をご紹介します。
電動自転車のスイッチエラーの対策です。
対象車種はブリヂストン、ヤマハの2009~2010年前後のモデルです。
スイッチの種類がこの画像の物と同じでしたら大丈夫です。
このスイッチが下の画像のように、電源をONにした時にバッテリー残量ランプの1~4が同時に点滅する事があります。
いかにも故障を知らせるメッセージ的な点滅をしています。
このエラーが出るとドライブユニットも動作しません。(アシストしません)
これはドライブユニットに異常が検出された状態です。
可能性のあるエラーとしては、
- トルクセンサー異常
- モーター異常
- エンコーダー異常
- コントローラ異常
- バッテリー過電圧
が考えられます。
色々とエラーの可能性はあるのですが、よくあるのはトルクセンサー異常です。
これは電動自転車の電源を入れながらペダルを踏む事で起こる事が多いです。
このエラーが出てしまうと、ドライブユニットが動作しないので、電動自転車が壊れてしまったのか?と思いがちですが、そんな事ありませんのでご心配なく!
それでは早速エラーの解除方法をやっていきます。
こちらの動画を見て下さい。
1、ライトボタンと走行モード切替ボタンの「上」を押しながら電源ボタンを押し、電源を入れ指を同時にはなします。
2、「アシスト強モード、ライトインジケーター点灯、ライト点滅」の3点を確認します。
※この時エラー表示は継続します。(残量ランプ1~4点滅)この表示にならない場合はやり直してください。
3、ライトボタンを押しながら走行モード切替ボタンの「下」→「上」→「下」→「上」と順番に押します。
4、アシスト強モードと電池残量ランプ1~4のどこかが点灯します。
※電池残量ランプの点灯する位置で、エラーの内容が変わります。
5、エラーコードを表示している間にライトボタンを押しながら走行モード切替ボタンの「下」を押します。
※異常履歴が消去され、表示は全て消灯します。
6、再度電源を入れ直し、エラー表示されないことを確認、試乗し、再発しないことを確認してください。
ボタンの反応が悪く、なかなか同じようにならない事もありますが、あきらめずに何度かトライしてみて下さい。
この手順でエラー解除が成功すれば、電源を入れると普通に使用できるようになります。
エラーコードにはいくつか種類がありますので、紹介しておきます。
トルクセンサー異常
バッテリー残量ランプの2が点灯。
一番よく見るパターンです。このエラーは大体エラー解除すると普通に使えます。
モーター異常
バッテリー残量ランプの3が点灯。
モーターに異常がある場合表示されます。ドライブユニットの修理、交換が必要です。
エンコーダー異常
バッテリー残量ランプの4が点灯。
この症状をまだ見た事がありません。 ドライブユニットの修理、交換が必要です。
コントローラー異常
バッテリー残量ランプの3、4が点灯。
この症状をまだ見た事がありません。 ドライブユニットの修理、交換が必要です。
バッテリー過電圧
バッテリー残量ランプの2、3が点灯。
この症状をまだ見た事がありません。 ドライブユニットの修理、交換が必要です。
異常履歴なし
異常なしです。これが最高ですね!
以上でスイッチエラーの解除方法をご紹介しました。
スイッチエラーの判断はあまり電動自転車を扱っていない自転車店などの場合、簡単な操作で直る事を知らずに
- ドライブユニット交換(4~5万)
- スイッチ交換(1.5万)
くらいの事を言われる事もあるので、ご注意下さい。
イーチャリティでもこのエラーが出ている状態の自転車が入ってくる事もありますが、ほぼこの手順でエラーは解消されます。
もしこの状態になってしまった場合は、是非一度試してみて下さい!