お客様から「電動自転車は雨がかかっても大丈夫ですか?」とよく聞かれます。
生活防水程度なら問題ないですよ、とお答えさせてもらっていますが、水が原因で故障する事もあります。
電動自転車の防水性能は?
日本の電動自転車の防水機能は生活防水の基準を満たして作られています。
各メーカーサイトのFAQには雨の日でも乗れるのか?という問いについて答えています。
パナソニック
パナソニックのFAQが防水について詳しく説明されています。
一番高額なパーツである、バッテリー・モーターについては生活防水対策がされており、 真上もしくは真横からのシャワー程度の雨で故障することはありません。
また雨天での耐久試験の内容など、かなり詳しく紹介されています。
そして、雨が故障の原因となるケースとして
- 通常の雨ではなく、大量の雨が降った場合
- 強風などで自転車が倒れてしまった場合
が紹介されています。
電動アシスト自転車の防水性能を超えてしまう可能性があります。防水性能を超えた量の水がモーターやバッテリーにかかると、電気系統に異常をきたす場合があり、故障の原因となることがあります。
大量の雨に加えて強風が吹くことがあります。電動アシスト自転車を屋外に保管している場合は、強風によって自転車が転倒することもあるでしょう。自転車が転倒したことに気付かず、倒れた状態のまま放置していると、バッテリーやモーターが大量の雨にさらされたり、ひどいときには水たまりに浸かったりしてしまうことがあります。バッテリーやモーターが浸水すると、バッテリーやモーター内に水が入り、電気系統に異常をきたす場合があります。
ブリヂストン・ヤマハ
どちらのメーカーも日常防水性能があるので雨でも大丈夫と書かれています。
台風が来た時に雨ざらしすると?
実際台風が来たらどうなるのでしょうか?
2019年で大きい台風といえば、千葉県に大きな被害をもたらした台風15号。
この台風が去ってからしばらくは、イーチャリティにも「電動自転車が動かなくなった」という問い合わせが多く寄せられました。
動かなくなったお客様の多くは、台風の中雨があたる場所に置いていたそうです。
浸水による故障。よくある症状は?
雨で電動自転車が動かなくなる場合のよくある症状としては
- 電源がオフにならない。(何度電源ボタンを押しても切れない)
- 電源が入らない
- スイッチにエラーが表示される
この3つが多いように思います。
この症状になった場合、
完全に乾燥するまで、しばらく電動自転車に乗らない。
が有効な手段だと思います。
運が良ければこの方法で直る場合があります。
この方法でも直らない場合は、
- スイッチ交換
- モーター交換
のどちらかが必要になる場合がほとんどです。
残念ながらスイッチ・モーターは高額パーツとなっており、特にモーターは工賃も含めると3~4万以上かかる場合が多いです。
雨で故障させない為に
雨のかからない場所に保管するのが一番ですが、そういった場所が無い場合は自転車カバーが一番有効です。
風で飛ばないような結束できるタイプもあります。
台風などの場合は一時的に自宅内に避難させるのも良いかと思います。