電動アシスト自転車は、国産メーカーだけではなく、海外メーカーからも発売されています。
近年までロードバイクやスポーツバイク専門に販売してきたメーカーも、e-bikeというスポーツ電動自転車市場の出現により、電動自転車をリリースし始めました。
メーカーの評判の良し悪しというのは、ユーザーが実際に使用した後に決まります。
イーチャリティでは、ユーザーが実際に使用した後の自転車を扱っており、整備を通してメーカーの良し悪しを独自の目線で把握しています。
それでは、どのメーカーが良いのか見ていきましょう。
目次
オススメのメーカーは?
ズバリ、電動自転車の日本3大メーカーの「パナソニック」「ヤマハ」「ブリヂストン」です。
この3メーカー以外は、まったくオススメできません。
イーチャリティでは、この3メーカー以外の電動自転車のみ買取りしていますが、他のメーカーの電動自転車は、新品同様で持ち込まれた場合でも、買取りをお断りしています。
なぜ3大メーカーが良いのか?
電動自転車を購入する際、3大メーカー以外の電動自転車が半額ぐらいの価格で売られているのを見かけます。
ユーザー目線だと商品が安い事は、購入の動機として大きな部分を占めます。
また、奇抜なデザインの電動自転車に目が移る事もあります。
それでもパナソニック・ヤマハ・ブリヂストンをオススメする理由は、メンテナンス性の良さです。
自転車はメンテナンスの必要な乗り物です。
- タイヤのパンク
- タイヤの溝の減り
- ブレーキシューの交換
- ブレーキワイヤーの交換
- 変速ワイヤーの交換
- サドルの交換
などなど。自転車に乗ればタイヤはすり減るし、ブレーキをかけるとブレーキシューは消耗します。
3大メーカーの自転車であれば、日本中どの自転車店でも消耗品の交換が可能です。
電動自転車はこれに加えて、バッテリー・モーター・スイッチ・ライトなど、電気部品が加わります。
海外メーカーの電動自転車の場合、この電気部品の交換が容易ではありません。販売しているお店ですら、パーツが無くて交換出来ない場合もあります。
購入の際は、近くで修理出来るお店がある事も確認しておく事をオススメします。
イーチャリティでは出張修理のサービスを充実させて、修理で困っている人がいなくなる様に、今後もサービスを広げていきます。
2019年版 メーカーの特色
メーカーの良し悪し、というのは年代によっても移り変わるものだと思います。
例えば、2009~2012あたりの電動自転車だと、パナソニックがオススメです。
理由はこの年式のヤマハ・ブリヂストンはスイッチ表面が破れて故障しやすいので、注意が必要。などです。
それでは2019年モデルはどうでしょうか?イーチャリティ目線でご紹介します。
2019年モデル パナソニックの特色
パナソニックはヤマハ・ブリヂストンに比べてモデル数が最も多いです。
- パナソニック 33種類
- ヤマハ 27種類(チャイルドシート付きモデルはカウントしていません。)
- ブリヂストン 13種類
となっています。
特に子供乗せのラインナップが多く、8車種リリースしています。
ギュットシリーズはアニーズ以外がリニューアルされ、ギュットクルームは子供の載せやすさ、見た目の可愛さで人気が出そうですね。
また、バッテリーは最大20アンペアという業界最大容量を販売しており、ロングモードで100キロ走行可能です。
また、ラクイックという機能(去年からありましたが)の搭載車種数が増えています。
この機能によって、サークル錠の鍵の抜き差しが不要になりました。
便利な機能ですが、スマホが鍵の代わりになるようなイノベーションを起こしてもらいたいものです。
またパナソニックはe-bike市場へも参入しています。
オフロードに特に力を入れており、オンロードモデルは以前からあるモデルのモデルチェンジ等でカバーしています。
2019年モデル ヤマハの特色
ヤマハの通常ラインナップは、使用シーンに合わせてまんべんなく商品が揃っています。
その中でも注目はPAS Crew Disney editionです。
業界初のディズニーとのコラボ商品です。
上の写真はミッキー90周年限定デザインとなります。2019年2月28日までに注文すると購入できます。
スノーホワイトとディープブラックは通年購入できるモデルとなります。
またヤマハはe-bike市場への参入が最も早く、「YPJ」というPASとは違うラインナップをリリースしています。
ロードバイクに特に力を入れており、ドロップハンドル仕様はヤマハのみ販売しています。
YPJ-XCというE-MTBも発売しており、オンオフロードを網羅しています。
2019年モデル ブリヂストンの特色
以前までヤマハとOEMで商品開発していたブリヂストンですが、「assista」モデル以外はデュアルドライブという独自の両輪駆動ユニットを採用しています。
走りながら充電する機能は、サンヨー→パナソニックと引き継がれてきましたが、デュアルドライブによってブリヂストンが牽引する事になりそうです。
最大4日乗ると最大1日分を充電するらしく、今後が楽しみな機能です。
ブリヂストンの2019年モデルは13車種と、3大メーカーではかなり少ないのですが、「あんしんモデル」としてフロンティアラクットというニューモデルを投入しており、高齢者モデルには最も力を入れているように感じます。
2019年に入り、各メーカーの特色がどんどん色濃くなってきています。
購入を検討しているモデルや使い方によって、力を入れているメーカーを選ぶ方法が良いかと思います。
海外メーカーを検討している方へ
冒頭でも書きましたが、海外メーカーの電動自転車の購入をオススメしていません。
海外メーカー品を検討する場合は、必ず情報をしっかり集めて、安全性とメンテナンスの事を解決してから購入して下さい。
知らずに違法な電動自転車で行動を走行する事になるかもしれません。
アシスト比率が道路交通法の基準を超える電動アシスト自転車に注意
2017年に独立行政法人国民生活センターが公表した記事です。
アシスト比率の調査
9銘柄中2銘柄で道路交通法の定める基準の上限値を超えていました。
1銘柄はアシスト比率が道路交通法の基準を大きく超えており、速度などの条件によっては人の力をほとんど要さずに走りだしてしまいました。
1銘柄は型式認定を受けているにもかかわらず、アシスト比率が道路交通法の基準をわずかに超えていました。
出典元:独立行政法人国民生活センター
アシスト比率が道路交通法の基準を超える電動アシスト自転車に注意
アシスト比に関しては、こちらの記事を御覧ください。
要約すると
インターネット通信販売や実店舗で販売されている、メーカー希望小売価格が10万円以下の電動アシスト自転車9銘柄をテスト対象として、アシスト比を調査しています。
9銘柄中2銘柄でアシスト比基準値を上回っていた。
特にNo5の電動自転車は、人の力をほとんど要さずに走っています。
日本3大メーカーのアシストは、ペダルひと漕ぎ毎に、漕ぐ力に応じてアシストされている事を感じますが、中国系メーカーの中には、ペダルの漕ぎ初めでモーターのスイッチが入り、そこから漕がなくてもしばらく走ってしまう電動自転車があります。
私も試乗した事がありますが、動き始めるとすぐに停止しないので危険です。
毎年、見たことのない海外メーカーの電動自転車が輸入されていますが、その自転車が日本のアシスト比に適合しているか、一般の方が調べる事は難しいと思います。
アシスト比が適合していない電動自転車で事故に遭遇した場合、自転車保険が適応されるのか?疑問が残ります。
それでも購入される方は十分に注意して下さい。
いかがでしたか?
電動アシスト自転車は、自転車のデメリットを吹き飛ばす素晴らしい乗り物です。
皆様が安心して乗れるメーカー選びの参考になればと思います。