
これから電動自転車を買おうと思っている皆様、選択肢が多すぎて迷っていませんか?
メーカーサイトを見ても、ラインナップも多くてどれを選んで良いのか分からない!といったご質問を毎日のようにいただきます。
まず日本3大メーカーである、パナソニック・ヤマハ・ブリヂストンの中から選択すれば間違いないです。自転車のクオリティの高さはもちろん、購入後のメンテナンスを受ける際に、ほぼどの自転車店でもサービスを受ける事が大きなメリットです。
それ以外で電動自転車購入の為に、最低限押さえておくべきポイントをご紹介します。
目次
1.身長から選ぶ

私は小学生の時、体に合わない大きな自転車に乗っていました。
大きい自転車に乗っている事が、カッコいいと思っていましたが、足が地面に届かないくらい体に合っていないと危険です。
まずは自分の身長に合った自転車の中から候補を絞っていきます。
下表は2019年モデルをメーカー・モデル別に適合身長とサドルの最低地上高をまとめています。
注意してもらいたいポイントは、タイヤサイズだけで選ばない事。
例えばタイヤが20インチでも、サドルの高さは26インチより高い場合もあります。
お買い物等、ママチャリモデルを比較

一番よく見かけるスタンダードなモデル。メンテナンス性も良く、バッテリーサイズも選択肢が多いモデルです。

子供乗せモデルを比較

子供乗せモデルを購入予定の方は、お子様を乗せると重量も重くなりますので、「足つき」を考慮して選ぶ事が大切です。
個人差はあると思いますが、日本メーカーが発表している数字なので目安として問題ないと思います。適応身長ギリギリの方は試乗して決めましょう。

通勤・通学モデルを比較

中学・高校生は伸び盛りの時期です。成長を見越して無理なサイズを選ぶには注意が必要です。

スポーツモデルを比較

2019年はebike元年とも言える年になりそうです。特にパナソニック、ヤマハはebikeに力を入れています。
細かなスペックはebike特集記事でご紹介させていただきます。

ファッションモデルを比較

パナソニック、ヤマハは「ファッショナブルモデル」というカテゴリがあります。パナソニックは特に多くのモデルをリリースしています。

あんしんモデルを比較

ブリヂストンが特に力を入れている「誰でもあんしん自転車」。高齢者にも扱いやすいよう、フレームが低床になってまたぎやすくなっています。
あんしんモデル特集記事で更に詳しくご紹介しています。

いかがでしたか?
適応身長は以外と低く設定されていますが、人それぞれ股下のサイズ等違っているので、適応身長ギリギリの方は試乗してから決める事をオススメします。
2.バッテリーサイズから選ぶ
電動自転車の心臓部とも言えるバッテリー。数年前から大型化が進んでいます。
各メーカー数種類のサイズを取り扱っています。

バッテリーサイズを選ぶ際に注意するポイント
1.バッテリーサイズの意味は?
初めて購入を検討している方で
バッテリーサイズ=パワーの強さ
と勘違いされている方もいますが、正しくは
バッテリーサイズ=走行可能距離 ◎
です。
バッテリーサイズが大きいほど、1回の充電で走行できる距離が長くなります。
また、バッテリー容量の単位はAh(アンペア)で表記されます。
2.充電サイクルも検討する
あなたの行動範囲を想定して、バッテリーサイズを選んでもらうのですが、ギリギリのサイズを選ばないように注意しましょう。理由は
- 毎日充電するのが面倒。
- バッテリーの劣化が進むと走行可能距離が短くなる。
という落とし穴があります。
例えば毎日25km走行する場合
パナソニックを例に考えて見ましょう!
※常にオートマチックモードでの使用を前提とします。

上表の「充電サイクル」に注目してください。
8Ahだと35km-25km=10kmなので、毎日充電する必要があります。12Ahで2日に1回、16Ahだと3日に1回充電が必要です。
実際に電動自転車を使い始めると、充電する事は面倒ですし充電を忘れてしまった場合、翌日乗れなくなってしまいます。
また、バッテリーは消耗品なので必ず劣化します。劣化が進むと8Ahが一番早く25km走れなくなります。
余裕をもったバッテリー選びをして下さい。
3.ブリヂストンのみバッテリー容量の表記に注意
ブリヂストンでは、「両輪駆動」+「回復充電機能」を搭載した「DUAL DRIVE」が2019年モデルの中心となっています。
例として「フロンティアラクット20インチ」を見ていきます。
バッテリー容量を見てみると
14.3Ah相当
と書いています。
実際のバッテリーサイズは9.9Ahだけど、「回復充電機能」によって回復される容量を合計すると約14.3Ahですよ、という事になります。
メーカーサイトでは、4日走ると最大1日分が充電できると書いています。
最大というのは、全ての回復充電機能を使用し、エコモード回生率の最大値28%で走行した場合とあります。
電動自転車を購入すると、多くの人はオートマチック(中)かパワー(強)モードに入れっぱなしの人が多いので、どれぐらいバッテリーが回復するのか、今後実証して記事を書きたいと思います。
4.同じバッテリーでもモデルによって走行可能距離は違う
例えばママチャリモデルと子供乗せモデルでは、同じサイズのバッテリーでも走行可能距離は違います。
車体の重さが違ったり、タイヤの太さも違うためです。
2019年度版 全メーカー・全車種の走行可能距離を比較

上記の表とご自身が普段走行する予定の距離を比較して、何日に1回充電する必要があるのか?計算してみて下さい。
また、坂の多い方や体重の重い方、冬の寒い時期などは走行可能距離が短くなりますので、余裕のあるバッテリーを選んだ方が無難です。
3.どれがお得?勝手にコスパ比較
電動アシスト自転車は各メーカー充実のラインナップとなっています。
新車購入は安い買い物ではないので、購入価格と走行可能距離からどのモデルがお得なのか?を比較してみましょう。
今回はコスパの良さを比較したいので、
- 算出方法は、税抜き価格÷1充電での走行可能距離=1キロ走行にかかる価格(コスパ値)
- 走行モードは3モード(強・中・弱)の中間モードで比較
- 中間モードのない車体の場合、強い方のモードで比較
- コスパ値は小さい方がお得
- オープン価格は85,000円とします
- あくまでコスパ比較のみです。装備や便利機能などは考慮していません
以上の条件で見ていきましょう!
子供乗せモデルでコスパ比較

子供乗せモデル部門のコスパ最強はパナソニックギュット・アニーズDX26!

20インチの子供乗せが人気ですが、同じバッテリーサイズなら26インチの方が1充電で進む距離が長いので、高コスパになりました!
ママチャリモデルでコスパ比較

ママチャリモデル部門のコスパ最強はパナソニック ビビ DX!

ブリヂストン フロンティアDXも高コスパでしたが、それを抑えてのビビDXが1位でした!
スポーツモデルでコスパ比較(シティモデル含む)

スポーツモデル部門のコスパ最強はブリヂストン リアルストリームミニ!

スポーツモデルは今年に入りebikeという新市場が登場し、ハイクオリティなスポーツ電動アシスト自転車が投入されています。ebikeは価格も高額なので、スタンダードモデルからコスパ1位となりました。
ファッションモデルでコスパ比較

ファッションモデル部門のコスパ最強はヤマハ PAS CITY-X!

PAS CITY-Xってスポーツモデルでは?というツッコミもありそうですが、一応メーカーのモデル別でやらせていただいています。オシャレでコスパの高い1台です。
あんしんモデルでコスパ比較

あんしんモデル部門のコスパ最強はブリヂストン アシスタ20インチ!

さすがブリヂストン、高齢者を意識したラインナップはしっかりと押さえています。コスパだけでなく、フロンティアラクットの低床モデルも注目です。
3輪モデルでコスパ比較

3輪モデル部門のコスパ最強はパナソニック ビビライフ!

3輪を購入後、乗れないという方が多いです。3輪=コケないといった理由で、お年寄りにサプライズプレゼントをされて失敗した話を何度も聞きします。しっかりと試乗して決めた方がいいと思います。
フロンティアラクットワゴンのリアバスケットは今までの3輪車と素材が違いますが、どうなるのか?
結果が分かれば報告させていただきます。
ビジネスモデルをコスパ比較

ビジネスモデル部門のコスパ最強はブリヂストン アシスタビジネス!

ヤマハPAS GEAR-Uと同じモデルなので、ヤマハも同率1位といった感じでしょうか。
コスパ値は当ブログで勝手に設定した値です。コスパ値が悪いから自転車の性能が良くない、という訳ではありません。コスパ値が悪くても、便利だったり新機能が付属していたりします。コスト比較ですので、参考にしていただければと思います。
4.気に入ったデザインで選ぶ

自分の体にあったサイズ選び、走行距離からのバッテリー選び、この2点を気をつけてもらえれば、あとは見た目で選んでも大丈夫です。
26インチのモデルが一番種類が選べます。
試乗してみると、それぞれ若干乗った感じも違います。
気に入ったデザインの電動自転車よりも、他の方が乗り心地が良いように感じるかもしれません。
もちろん、乗り心地で選んでも良いのですが、気に入ったデザインの電動自転車を選ぶ事もアリだと思います。
理由は、すぐ慣れるから。
気に入った電動自転車で気持ちよく走る事は最高に気持ちが良いです。
皆様が最高の1台に巡り会えますよう。