イヤホン装着はやめたほうがいい?
普通自転車と比べて、快適な乗り心地やスムーズな乗り出しが可能な電動アシスト自転車を、通勤や通学、買い物など、様々な場面で使用する方が増えてきました。
最近は、スマートフォンなどの普及により、イヤホンなどで音楽を聴きながら通勤、通学している方も多いのではないでしょうか。
しかし、イヤホンで音楽を聞きながら自転車に乗ることは、周囲の音が聞こえづらくなり大変危険です。特に電動アシスト自転車は、普通自転車より重量が重いため、大きな事故を起こす可能性があります。
道路交通法における違反として
道路交通法については、電動アシスト自転車についての明確な規定はありませんが、普通自転車の道路交通法は下記の通りとなります。
主な自転車の法令違反について
- 信号無視
- 通行禁止違反
- 歩行者における車両義務違反
- 通行区分違反(原則自転車は自動車と同様左側通行)
- 路側帯通行時の歩行者通行妨害
- 遮断踏切立ち入り
- 交差点安全進行義務違反
- 交差点優先車妨害
- 環状交差点安全進行義務違反
- 指定場所一時停止違反
- 歩道通行時の通行方法違反
- ブレーキ不良自転車運転
- 酒酔い運転
- 安全運転義務違反
以上の14項目が、道路交通法における違反にあたります。
道路交通法にイヤホンという記載はない。
道路交通法に明確な違反行為として明記はされていませんが、14項目の「安全運転義務違反」あたる可能性があります。
安全運転義務違反とは、
交通違反の1つで、他人に危害を及ぼすような速度、あるいは、方法で運転すること。違反者は免許点数の減点や反則金などの行政処分を受ける。道路交通法第70条に規定されている。
とされています。
しかし、
イヤホンを付けているのが悪いというわけではなく
イヤホンを付けて音楽を聞いて注意力が散漫し不適切な運転をしかねない
ということが問題であり、
警察に見つかった場合も即罰金というわけではなく、大抵の場合は注意のみで終わることがほとんどです。
個人によって見解は様々ですが、厳密に言えば法令違反に該当する可能性は極めて低いと考えられます。
電動アシスト自転車にイヤホンをして乗る行為は条例違反になる?
そしてもう一つ、道路交通法以外にも自転車についての規定を定めているものがあります。
それは、各都道府県や市町村が定めることのできる条例です。
この条例については、東京、神奈川、京都、大阪、福岡などの大都市が自転車乗車時のイヤホン使用について定めており、地域によっては過料を科す場合があります。
具体的な条例としては、
- 東京都 『高音でカーラジオ等を聞き、又はイヤホーン等を使用してラジオを聞く等安全な運転に必要な交通に関する音又は声が聞こえないような状態で車両等を運転しないこと。』8条1項5号
などがあります。地域によっては条例違反になる場合があります。
自分の身を守るために適切な使用方法を実践しよう!
電動アシスト自転車にイヤホンして乗って良いかということについてですが、法令違反になる可能性は極めて低いです。
しかし、地域によっては条例違反にもなり得ます。
イヤホンは人間の5感の一つ聴覚を奪います。
自動車や人の接近を感知する事が確実に遅くなります。
これは事故に遭遇する確率がアップする事に繋がります。
イーチャリティでは自転車に乗る時、あなた自身と周囲の人の安全を守る為に、イヤホンを付けない事を推奨します。